無邪気だった・・・と言われればそれまでですが 「 ウシにはなりたくない 」と思った子供心も、年をかさねるにつれ、いろいろと人生に煩うことが多くなるにしたがって、「 そろそろウシになるもの悪くないなァ 」と思いはじめたりして、人生こんなに面倒が多いのならいっそうのこと本物のウシになって、何も考えずに一日中のんびり草を食んでいたほうがラクだ・・・そう諦観すれば、「 ウシになる 」 ことなどちっとも怖くなく、僕はときどき食後にはソファで横になりますが、幸か不幸かまだウシになれていません。
おとといは上海にて仕事が終わり、ローカルスタッフと二人で食事。なにを食べるかと食事の内容はすべてスタッフまかせ。つい数年前は需要も頻度も中国でお肉と言えば、 鳥肉 > 豚肉 > 牛肉 といったヒエラルキーでしたが、注文したのは牛肉中心。スタッフ曰く 「 牛肉が一番好き 」とのことで、煮込んだ牛肉にラー油がたっぷりな四川風上海料理を食べながら、中国の食文化の変遷と、そんなウシ話を想い出していました。
トーストにバターを塗る、魚や野菜をバターで炒める・・・そういえばバターはウシの油で、牛乳もよく飲みます。鯛はエビをたくさん食べるとからだが赤くなるといわれ、アユは石についたコケを食べるので爽やかな香りがし、イワシばかり食べている養殖のハマチはイワシ臭い・・とすれば、人間はだんだんウシになっていくのではないだろうか、とツマラナイことを考えながら食事を終え、ウシの皮の靴をはいている僕は次の日も早くから長距離移動、足速にホテルへ帰っていくのでありました。









































